中途採用放浪記③

次の就職先選びは難航した。もう失敗できない、したくないという思いが強く求人は山のように出ているのに選びきれずにいた。先日国の委託機関のようなところから中途採用求人が出た。めったに出ない求人であること日本人なら誰でも知っている機関であることに惹かれ得体の知れないところを受けるよりと思い履歴書を送付した。書類選考で落ちる可能性も感じていたが書類は通り面接を受ける運びとなった。

面接日時の電話の感じで応募者が多いことは想像できた。面接は◯時25分からと5分で予定を刻まれていた。

面接官は勤務を希望したところの事務局の方、師長さんのような方(緊張で役職名は覚えていない)県の偉い人と市の偉い人(こちらも役職名は覚えていない)の計4名の方が長机に並んでおられた。

面接官からの圧迫感を勝手に感じた。始めに事務局の方が勤務形態や給与などを淡々と説明されたが、その途中胸が苦しくなり、この部屋から飛び出したいと思った。息ができなくなるように感じたが必死に堪えた。抗不安剤を内服しておくべきだったと後悔した。わたしは鬱病を患って以来極度の緊張を感じるとこうなるようになってしまった。